青山ケンネルインターナショナル: 2009年3月アーカイブ

ムクとクロとケリー&キャッツ..3

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ところがある日、恵さんは、行かないでと叫び続ける犬と猫たちに、ドアをいったんは閉めたものの、お前たちを残して仕事になんて行けるものか。

と、またドアを開けて犬たちの首を抱き締めました。

でもこれからが傑作なのですが、

「なーんちゃって。じゃね。いってくるね」

・・・つまり犬たちを一度は喜ばせておいて、冷たくすることにしたのです。

 

実は、これには彼女の思いがありました。

ムクのようなことがあっては、耐えられない。

第一、これでは仕事にならないと気付いたのです。

ずっと犬や猫のことばかりが気になるからです。

 

ペットから自立すること。ペットも自立すること。

これが恵さんがとった選択でした。

 

犬たちも何度かだまされるうちに、すっかり「またかいな」という気になったらしく、

今までのようにいつまでも泣いていたりはしなくなりました。

 

仕事に生き、ペットとともに生きる。

恵さんは今もクロとケリー、そして猫3匹と暮らしています。

 

あ、ご主人がいることをつけ添えておきます。

 

(ペットロスから立ち直る)完結

ムクとクロとケリー&キャッツ..2

 

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そんな妻を見て、ご主人は、黒い大型犬を買ってきました。

黒いからクロ。まったくのんきな名前の付け方ですが、ご主人が思うほど、彼女の傷は小さくなかったようです。

なかなか元気になれない。

ご主人がしたことは突飛なことでした。

 

茶色の大型犬ケリーと子猫3匹を彼女に与えたのです。

 

否が応でも、散歩や食事、トイレの手当てなどいなければなりません。

2頭と3匹ですから、てんやわんやです。

 

彼女はいつしか、また笑顔で仕事をできるようになりました。

ご主人の勝利ですね。

 

さて、彼女は根っからの動物好きですので、すっかり夢中になっていましたが、

ご主人が出かける時には静かにしている5匹が、恵さんが出かけるとなると大騒ぎです。

恵さんはそのたび、必死にドアを閉じました。

 

(ペットロスから立ち直る)続く

 

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